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カテゴリ:書籍が発刊されたら - Part 2

2011年1月28日

テーマ:書籍が発刊されたら

パクリ疑惑?

書籍のシリーズ化ができるのには、2つのパターンがあります。

ひとつは、最初からシリーズを想定してラインナップを考えるパターンです。

もうひとつは、ある売れた本に便乗して、その本を起点にシリーズとしてラインナップが加えられていくパターンになります。

シリーズにするメリットは、読者に印象付けやすかったり、書店で多面展開など場所を占めやすかったり、取次が注文を多くしてくれたり…と、何かと販促面での効果が大きいです。

だから、出版社の編集者さんの中は、できるだけシリーズに組み込もうとする方も少なくありません。

もし、売れる自信がある企画の場合、企画書に書かなくても頭の中ではシリーズを想定しておくと、本当に売れた時に連続で本をだしやすかったりもします。

ちなみに、よく誤解されている方がいらっしゃいますが、シリーズというのは見せ方だったり、切り口だったりを統一した形でラインナップを揃えるもので、必ずしも同じ著者である必要はありません。

なぜ、こんな話しをしたかというと…

昨年、中嶋茂夫 さんが、『iPhone+iPad×Googleでビジネスを加速する方法』という本を出版されました。

iPhone+iPad×Googleでビジネスを加速する方法/中嶋 茂夫
¥1,554
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そして、その本は大いに売れて、あっという間に3刷りです。

そうなると、当然、出版社の編集者さんとしては、“○○でビジネスを加速する方法”シリーズを考えます。

この本は、まだ中嶋さんの本の売れ行きがはっきり分かる前なので、少し迷いを感じますが、この本もシリーズです。

Twitterでビジネスを加速する方法/樺沢 紫苑
¥1,554
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で、中嶋さんの本がハッキリと売れているという感触が分かると、その時に企画していたこの方 のアメブロの本は、当然、こうなるわけです。

Twitter×アメブロでビジネスを加速する方法/青山 華子
¥1,554
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そして、全く勢いが止まらないので、このシリーズは、まだまだ続きます。

EVERNOTEでビジネスを加速する方法/浅井 達也
¥1,449
Amazon.co.jp

photo:01

これらは、全てシリーズです。

そして、これらのシリーズは、第一弾の著者である中嶋さんのものでもありません。

最近、中嶋さん以外の著者さんに「中嶋さんのパクリですか?」という問い合わせがあったようですので、あえて書きますが、シリーズ化は著者が意図的に狙わない限り、ほぼ100%が出版社の事情になります。

違う出版社で類似タイトルは問題視される場合がありますが、同じ出版社である場合、販促的な戦略が理由の場合がほとんどです。

なので、何も分からないと不快に感じる方もいらっしゃるようですが、著者には何の責任もありませんよ~。

くれぐれも、著者さんに文句を言わないであげてくださいね。著者さんは悪くありませんから。

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2010年7月30日

テーマ:書籍が発刊されたら

書店回りのタイミング

以前、『効果的な書店への本の売り込み方』という記事を書きました。

今でも書店回りは出版社によっても賛否両論あります。

それは、書店回りをする著者さんが、いろいろと無茶をするからだとばかり思っていました。

しかし、実体は違ったようです。

まずは突然の訪問。

しかも、出版社にも知らされていなかったケース。

実は、これが一番多いようです。

次に多いのが、忙しい時間の訪問。

これをやられると、書店員の神経を逆撫でしてしまいます。

ちなみに、本屋さんが忙しい時間帯というのは、開店直後、昼休み、17時から19時、閉店直前だそうです。

この時間帯は避けるようにしてください。

あとは、来るタイミングが遅いというのもありました。

書店周りをするのであれば、平積みか面陳されている間に行かなくては、効果は薄いです。

そういう意味では、発刊後1週間で積極的に回るようにしてください。

他にも渡されるPOPのセンスが悪くて困ったというのもありましたが、POPについては改めて記事にしたいと思います。

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2010年7月22日

テーマ:書籍が発刊されたら

出版したら、求められるのは“結果”、問われるのは“姿勢”

出版したくて、自ら企画を売り込みをし、結果、出版することができた場合、求められるのは“結果”です。

当たり前ですね。

出版社も商売ですし、出版プロデューサーのような仲介者がいた場合でも、その人の信用を傷つけることになりますからね。

ただ、結果は求められますが、答えらるかは微妙です。

売れない場合は、何をやっても売れませんから…(爆)

そんな時は、“仕方ない”と諦めるしかありません。

そもそも、出版社も仲介者も結果を期待して出版に踏み切る以上、その判断の過ちを著者側に全て押し付けるのも酷な話しです。

現状のポテンシャルや期待値なども含めて決済しているのですから、読み違えた責任、騙された責任のようなものがあってしかるべきだと思います。

だから、“結果”は求められますが、出た結果が全てです。

売れようが、売れていなかろうが、それを受け入れるしかありません。

よく、「頑張りました!」とアピールされる著者さんがいらっしゃいますが、出版は学生の部活ではありません。

出版といえども、ビジネスです。

そこに“頑張り”とか、“努力”とかは、どうでもいいですよね。

この方 は、本を売るということをもの凄い頑張っています。

でも、別に頑張りを評価しているのではありません。

頑張って結果を出されたから、評価されるんです。

では、“頑張り”や“努力”ではなく、“結果”は求めるが、出た“結果”は受け入れるというなら、何が必要なのでしょうか?

それは著者としての“姿勢”です。

本が出た時に、どれだけ頑張ったかではなく、どれだけの覚悟をもって挑んだかです。

出版社のため、仲介者のために、どれだけ腹を括って挑んだかです。

出版社や仲介者に「ここまでやってダメなら、残念だけど仕方ないよね」と言わせるだけの“姿勢”です。

私は、著者としての“姿勢”に熱いものを感じなければ、その著者の本がどんなに売れようと、二度と一緒に仕事をしないと決めています。

だって、出版を決めるまで苦労や本を作り上げる過程での苦労を考えたら、著者としての“姿勢”に熱いものがないのであれば、正直、「なめられてるのか?」と思いますからね。

厳しいことを書きましたが、そもそも出版って、そんなに簡単にできることではありませんよ。

そこに信頼関係を築けたから、我々も近道を案内できるんです。

なのに、そこに著者としての“姿勢”に熱いものがないというのであれば、その信頼関係を蔑ろにしているようなものですから。

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