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カテゴリ:執筆時の注意点 - Part 3

2022年6月27日

テーマ:執筆時の注意点

本の書き方について

出版企画を出版社に売り込んで採用されたら、次は原稿の執筆です。

しかし、本の原稿を執筆するときに、なれていないと手が止まることもしばしば…。

息抜きをしながら執筆していると、ついつい原稿が脱線してしまい、なかなか上手くまとまらないことも。

執筆しながらも他のコトや新しいコトなどが思いついたりして、話しの流れがどんどんおかし方向に進んでしまったり、、一貫した話しにブレが…。

 

こんな人たちのために、一番、簡単な原稿の書き方を書いておきます。

この方法は、縦書きだろうと、横書きだろうと関係ありません。

 

 

では、早速。

まず、企画書に書いた構成案(目次案)をエクセルにコピペします。

構成案(目次案)もは、章構成から節構成ぐらいまでは書いてあるはずです。

なので、章と節をエクセルの列をずらして、階層構造になるようにしてください。

 

そしたら、今度は節の下の階層としてさらに列を追加して、その節で説明したいことを箇条書きで構わないので、どんどん書き足していきます。

箇条書きは、執筆期間中に思いついたら、ドンドン書き足してもらって構いません。

箇条書きは多い方が、次の行程が楽になりますので、毎日のように階層構造を見直しながら、思いついたらドンドン追加していきましょう。

 

それが終わったら、全体を俯瞰して見てみてください。

内容の重複はないか、辻褄が合っていない箇所はないか、話しの流れはスムーズか…前後関係を見ながらチェックをしてみてください。

あとは類書やウェブの内容などもチェックしつつ、内容に過不足ないかも確認しましょう。

 

あとは、その節ごとに箇条書きを見ながら本文を書いていきます。

書く内容と節ごとのだいたいの文字数が分かれば、あとはどう説明したら、その文字数でそれらのことを伝えられるかを考えて書くだけです。

 

この作業の流れは、簡単に言えば、構成案(目次案)を肉付けしていきながら、一冊の書籍に仕上げていく作業です。

実は、テキストファイルで原稿を書くと前後関係が把握しづらくなるため、話しの流れが見えにくくなるのです。

その点、この方法だと、各項目を階層構造にすることで、全体を俯瞰して見ることができます。

そして、新たに追加したい内容についても、階層構造から最適な場所に付け加えることも可能なのです。

 

この方法は、はじめて執筆される人でも簡単に原稿を書くことができる方法です。

 

さらに階層を増やし、セルの設定を変更して文章を入力できるようにして、そのまま本文を書く進める著者さんもいらっしゃいます。

その場合、執筆終了後にテキストファイルにコンバートする必要がありますが、もし、エクセルの方が作業がしやすいという人は、是非、やってみてください。

やってみると分かるのですが、ワードなんかより、全然、使いやすいですよ。

 

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2021年7月25日

テーマ:執筆時の注意点

出版業界におけるスケジュール管理について

長年、出版業界に身をおいていると、業界外の人との意識にズレを感じます。

それは、スケジュールに対する意識です。

 

 

私が出版業界に入って、一番最初に叩き込まれたことは、「親の死に目に会えなくても締め切りを守れ!」ということでした。

これは、今でも出版業界では慣習化しております。

 

ちなみに、その理由は、本一冊作るのに多くの職種の人たちによる、幾重にも及ぶ工程を経るため、その過程において一人でもスケジュールを守れない人がいると、その後の工程に関わる多くの人たちに迷惑をかけることになるから。

 

そのため、出版のスケジュールは、各職種の人たちとのスケジュールを調整した上で、かなり緻密に組み上げていきます。

 

本を出版する著者は、そこ工程の一番上流にいるため、著者の原稿が遅れると、その先の全ての工程に影響が出てしまい、多くの人たちに迷惑をかけることになるのです。

 

例えば、著者が半日原稿を遅れたとします。

半日であれば、工程上、容易に吸収できるレベルではありますが、朝から原稿待っていた次の工程の人からすると、何もできずに半日を過ごしてしまうのです。

そして、その半日の遅れを取り戻すために、その人は徹夜をしてその遅れを吸収することになります。

 

著者の身勝手な遅れで、いきなり定時帰宅の予定が徹夜になってしまうのです。

自分の身に置き換えて考えてみれば、それがどれほど精神衛生上、よくないことかは分かりますよね?

 

しかも、それだけではありません。

徹夜で作業を行うということは、その人の残業代や深夜残業代など、本来、発生しない目に見えないコストも発生します。

当然、そのコストは誰も負担してもらえないので、各自の持ち出しになるのです。

半日でも影響を大きいのですから、1日以上の遅れは、さらに問題を深刻化します。

場合によっては、発刊中止になることもあるでしょう。

 

スケジュールの管理は社会人の基本ですが、「少しぐらい」とか、「半日なら」と、軽く考えがちな傾向を感じてしまいます。

しかし、出版におけるスケジュールは、“絶対”です。

あなたが遅れたら、その遅れを他の人が取り返すために苦労しなければなりません。

 

だからこそ、出版を目指すのであれば、締め切りに対する意識をしっかり持つようにしてください。

例え、一冊目は後工程でなんとか吸収して大事に至らなかったとしても、それを挽回するぐらいの売れ行きでない限り、同じ出版社で二冊目が決まることはないでしょう。

 

また、それぐらい大切な締め切りに対する意識な訳ですから、当然、出版前の打ち合わせでも見られています。

平気で5分、10分と遅れて来る人は、スケジュール管理の意識が低い著者になると認識されてしまうので、日常的に意識したほうがいいですよ。

こういうところで出版が決まらないこともあり得ますので、それって非常にもったいないですから。

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2012年12月28日

テーマ:執筆時の注意点

本を作るというのは、たくさんの方々との共同作業なのです

編集会議で企画が採用されると、今度は原稿の執筆ということになります。

まさに産みの苦しみです。

ちなみに、本が完成するまでに、どれだけの方々と係るか御存知ですか?

出版社の編集者さん、編プロの編集者さん、ライターさん、イラストレーターさん、カメラマンさん、デザイナーさん、装丁家さん、出版プロデューサーさん、出版社の営業さん…など、本の内容によって関わる職種の増減はありますが、とにかくたくさんの職種の方々と協力をしながらの共同作業です。

それぞれがプロとして自負している面々。

同じ“売れる本、いい本”を作るという目標に向かっていても、それぞれの立場からぶつかり合う事もしばしば…。

著者以外の職種の方々は、そういう環境で仕事をし続けておりますので、そんなのは慣れっこですが、著者の方にとってはじめての経験で、ビビってしまったり、キレてしまったり…。

でも、ビビって何も言わないのは、著者として責任を放棄するのに等しいです。

自分の名前で刊行される本なのですから、最後までしっかりと自分の意見は言ってください。

また、やり取りの中でキレてしまいたいこともあるでしょう。

その気持は、よ~く分かりますが、キレても結果的にいい本ができるわけではありませんよね。

むしろ、相手の意欲を削ぐ結果になってしまい、悪循環になるケースもあります。

出版の場合、途中で関わっている人を替えてもらうということはできません。

ガーガー言って、少しでも良くなるなら言うべきかもしれませんが、そうでないのなら、どんな相手であったとしても、気分良く仕事してもらった方が、絶対に良くなるに決まっています。

相手もプロなわけですから、相手を理解し、尊重した上で、自分の意見を言う。

ポイントは、“売れる本、いい本”を作るという目標に向かって、前向きに、建設的にコミュニケーションがとれるかということです。

苦手な方は、この本を読んでみるといいですよ。

嫌いなあの人を味方に変える12の方法/かんき出版

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これで、気難しい方が多いと言われている出版業界においても、たいていの方を自分の本をより“売れる本、いい本”にするためにコントロールできるようになります。

今なら、キャンペーン中なので、特典がもらえてお得です!

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