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カテゴリ:出版社への売り込み - Part 7

2021年6月9日

テーマ:出版社への売り込み

書籍の企画と編集者の意外な相性

出版企画書を出版社に売り込むときは、出版企画の内容を客観的に見て、その内容と相性の良い出版社に売り込まなくてはなりません。

相性とというのは、ブランドイメージや出版社のカラーとの相性だと思ってください。

 

 

例えば、同じ投資本を出すとしても、投資の基本的な企画しか出さない出版社もあれば、ハイリスクハイリターンのちょっときな臭い企画しか出さない出版社もあります。

もし、あなたの企画が投資の基本的な企画だったとしたら、当然、ハイリスクハイリターンのちょっときな臭い企画しか出さない出版社に持ち込んでも、採用されるはずがありません。

そして、実は、出版企画の内容と出版社の担当編集者の相性もあるんです。

編集会議で企画を提案し、企画を通してくれるのは、何を隠そう出版社の担当編集者です。

ということは、その企画がいかにその担当編集者さんのモチベーションを上げられるかというのは、編集会議でどれぐらい本気で企画を通すためにプレゼンしてくれるかにかかっているということになります。

通常ですと、「売れそう」とか、「面白い」といった感情が、そのモチベーションの原動力になりますが、実はそれ以外にもモチベーションが上がる場合があるのです。

それが担当編集者の趣味・趣向と合致した場合。

この場合、もの凄いモチベーションになるみたいです。

それは、「売れそう」とか、「面白い」といった感情ではなく、「この企画をやりたい!」という感情を持ったときです。

それは、今まででは考えられなかった出版社から、今まででは考えられないような企画が通過してしまったぐらいのパワーです。

これ、本当に尋常ではないことなのです。

 

ということは、「売れそう」とか、「面白い」とかの感情を抱かせることも大切なことですが、それよりも「この企画をやりたい!」と思わせることが重要だということです。

そして、その「この企画をやりたい!」と思わせるためにも、編集者の価値観であったり、好みであったりを知っておくことが、何よりも重要ということです。

可能な限り、編集者とはコミュニケーションを取りましょう。

ただし、嫌われない程度の距離感も大事ですからね。

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2021年4月25日

テーマ:出版社への売り込み

出版社で企画が採用されるまでのプロセスと決め方

出版企画を出版社にお送りしてから、スグに検討して、スグに回答いただける訳ではありません。

ほとんどの出版社では、企画を提案して進行が確定するまでに2~3回の会議を通過しなくてはなりません。

 

このことを多くの人が知らないため、つい状況確認の催促メールをお送りしてしまい、編集者の心象を悪くしてしまう人が意外と多いです。

 

 

では、その2~3回の会議というのは、どういうメンバーが参加し、どういうことを話されるのでしょうか?

実は、各会議では、話し合う内容も違うし、参加するメンバーは異なります。

 

1回目の会議

ここでは、編集部内でネタを吟味します。

この時点では、書名案と企画概要ぐらいの簡単な情報で、多数集まったネタから選別するのが目的です。

 

2回目の会議

ここでは、1回目に通過したネタをより詳細に検討します。

この時点ではじめて企画書が必要になります。

ここを通過したら、よほどなコトが無い限り内定となります。

 

3回目の会議

ここでは、確定を前提として、営業など他の関連セクションの方も含めて、部数や価格、ギャランティなどを詰めます。

企画としては良くても、採算が見合うかなどにより、最終的な結論が出ることになります。

 

企画書を作成するということは、1冊分の本の設計図を書くようなものです。

なので、本を一冊書き上げるぐらいの労力がかかります。

しかし、最初の会議で採用されなかったとしたら、その作業のすべたが不毛な作業になってしまうのです。

なので、直接、出版社の編集者にお話しできる環境にあるのであれば、会議の進捗に合わせて段階的に企画書を作成した方が良いでしょう。

 

また、ネタの段階では、出版社の方と話しをしながら決まるコトもよくあります。

「こういう人がこういう本を書いてみたいそうなんですが…」

「あ、それ、面白そうだね」

この時点で、何もしなくても1回目の会議は通過できたも同然だったりします(こういう場合、出版社の方が会議用の資料は作成してくれます)。

ちなみに、この会話を出版社の編集長や社長との会話だと、2回目の会議もほぼ通過できたも同然となるでしょう。

もちろん、3回目の会議は条件面が確定する重要な会議でもありますので、まだまだ気を抜いてはいけません。

この会議の結果次第で、出版社側が企画を却下することもありますし、逆にこちら側からお断りするような条件を提示されることもありますので(極端に定額なギャランティ提示など)。

 

全ての出版社がこのような流れとは言いませんが、多くの出版社のプロセスからそれほど外れていないはずです。

企画確定までのプロセスを理解することで、より効率的に売り込みをしていきましょう。

 

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2013年3月7日

テーマ:出版社への売り込み

編集者と知り合うなら、Facebookが便利!

出版を目指す上で、一番、ネックになるのが売り込みですよね。
編集者のツテがなく、ゼロから出版社へ企画の売り込みをするとなると、一気に出版へのハードルは上がります。
でも、逆に言えば、編集者へのツテがあるのであれば、そこらへんの詐欺的出版プロデューサーに着手金をだまし取られることなく、出版できるはずです。

では、どうすれば、編集者と知り合いになれ、企画を売り込むことができのか?

私が、一番勧めているのは、Facebook。
知っている著者さんをベンチマークしていると、その著者さんを担当した編集者が意外と簡単に見つかります。
もちろん、検索などでも見つけることは可能です。

編集者を見つけたら、いきなり企画を売り込むのではなく、リアルの人間関係と同じように、徐々に親しくなり、信頼関係を築くように心がけてください。
まずは“いいね!”を繰り返し、友達申請をして、コメントをつけて…そうやって、編集者とつながっていくんです。

編集者とつながれたら、今度は編集者の方に“いいね!”やコメントを書いてもらえるような投稿をしていきましょう。
編集者に「一緒に仕事したい」と思われるのが理想ですが、いきなりそこを目指すのはハードルが高いので、まずはウケることから意識してみてください。

編集者との信頼関係ができあがったら、いよいよ出版企画書を読んでもらう段階に入るのですが、出版を決めるためには、企画力だけではなく、著者側にどれだけの販売力があるのかもチェックされることがほとんどです。
なので、出版企画書を読んでもらう前に、ファンを獲得しておきましょう。

Facebookは、リアルタイムなメディアなので、ヘタな投稿をしてしまったら逆ブランディングになる可能性もあります。
せっかく出版の機会を引き寄せやすいFacebookなのですから、そんな事態に陥ったら本末転倒ですよね。
なので、投稿した内容がどう受け止められるかをしっかりと考えて、投稿するようにしてください。
そこを意識することは、出版に限らず、いろいろな効果をもたらしてくれるはずですよ。

もし、投稿する内容に自信がない方は、この本を読んでみてください。

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