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カテゴリ:出版社への売り込み - Part 5

2022年8月23日

テーマ:出版社への売り込み

本の出版企画書の売り込み先は出版社?

書籍の執筆をしたいと思ったら、その書籍の企画を発行してくれる出版社を探さなくてはなりません。

その場合、ほとんどの人が出版社に売り込みに行かれることでしょう。

 

 

もちろん、それが最短距離ではあります。

インターネットの普及で、ほとんどの出版社がホームページを持っており、そこには「お問い合わせ」という項目があるので、気軽にメールでアポを取れる環境になったといえるでしょう。

 

しかし、書籍を書きたい人々はたくさんいらっしゃいます。

その多くの人々の売り込みを出版社は相手にしてくれるのでしょうか。

 

出版社の編集者は、きちんと他の業務もありますし、本になりそうかどうかも分からない未経験者の企画書を端から目を通す時間はありません。

そういった意味では、出版社側は未経験者の売り込みに対して懐疑的で、おのずと敷居は上がってしまいます。

 

しかも、1社に売り込んで失敗すると、またゼロから次の出版社へ売り込まなければなりません。

出版社への売り込みは、最短距離ではありますが、意外に険しい道なのです。

 

では、どこに売り込むのが良いのか?

 

それは、出版業界の知り合いか編集プロダクションです。

出版業界の知り合いからの紹介であれば、出版社の編集者も企画をきちんと検討してくれますし、本にするためのアドバイスをしてくれることもあるでしょう。

もう一方の編集プロダクションは、複数の出版社と取引をしていることが多いので、1社の編集プロダクションに売り込めれば、その向こうにある複数の出版社へ売り込んでもらえる可能性があります。

しかも、編集プロダクションからの売り込みであれば、関係者が目を通した企画なので、出版社も書籍になりうる企画だろうと思って見てくれるため、敷居はさがります。

編集プロダクションによっては、懇意にしている出版社を持っているところもありますので、その場合、強引にでもねじ込んでくれることもあるでしょう。

 

もし、その編集プロダクションの取引先に売り込んでもらって失敗したとしても、売り込むための企画書は精査してくれますので、より完成度の高い企画書にはなるはずです。

その企画書であれば、自ら出版社に売り込んでも、採用される可能性は高くなります。

そういった意味では、最初に編集プロダクションに持ち込むのは良い方法なのかもしれません。

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2022年6月7日

テーマ:出版社への売り込み

出版社の担当編集者の「やりたい」は「やる」ではありません。

出版社に企画を売り込んだとき、担当編集者さんが「この企画面白いですねぇ~、これはやりたいですね」と言われることがよくあります。

そんな時、担当編集者さんがそう言ってくれるってことは、もうこの企画は決まったようなものだと喜んでしまうことって、よくあります。

しかし、これでぬか喜びをしてはいけません。

 

 

この「この企画面白いですねぇ~、これはやりたいですね」というのは、あくまでも担当編集者さんの個人的な感想であって、会社としても決定ではないのです。

 

もちろん、社交辞令の場合もありますし、乗せられて言っちゃうこともあるかもしれません。

逆に担当編集者さんは本気でやりたいと思ってくれていることも多々あります。

 

ただ、出版はそんなに簡単に決まるものではないのです。

なので、まだこの段階では、企画が決まった気になって、調子に乗ってはいけません。

 

他の記事でも書きましたが、担当編集者さんが企画を編集会議に出してくれてから、出版が決まるまでの間にだいたい3回ぐらいの会議を経て、出版が確定します。

もちろん、出版社によって微妙に違ったりしますが、私が知る限り、だいたいそんな感じです。

 

そして、もっと言えば、編集担当者さんの「やりたい」は、その3回の会議にも含まれていないレベル。

つまり、編集会議に出しますという意味と言っても過言ではありません。

 

もちろん、編集担当者さんが乗る気になってもらわなければ、1回目の会議であっさりとボツになってしまうので、編集担当者さんに「やりたい」と言わせることは、とても大切なことではあります。

しかし、そこで油断してはいけません。

その後、他の編集部の人たちや編集長も説得し、営業などの他のセクションも説得させなくてはいけないのですから。

 

なので、たとえ編集担当者さんが「やりたい」と言ったとしても、浮かれることなく、その担当編集者さんが会議で有利に話しをしやすいように、いろいろな情報を提供してあげてください。

企画を通すために必要な情報を与え、完璧な理論武装をしてもらって、編集会議に挑んでもらいましょう。

 

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2022年3月28日

テーマ:出版社への売り込み

本の企画の売り込みは編集担当者と会おう

出版企画書が完成したら、今度は出版社や編集プロダクションに売り込むことになります。

その売り込み方はまちまちで、多種多様なアプローチがあると思いますが、絶対に担当者とは直接会うようにしてください。

 

 

これにはちゃんと理由があります。

 

直接会わずに企画を売り込む場合、あなたの企画を伝える術は出版企画書のみ。

つまり、その出版企画書がすべてということになり、その出版企画書のみで判断されることになります。

 

もしかしたら、ほんの少し切り口を変えるだけで、ターゲットを変更するだけで企画が通る場合もあります。

しかし、これって会わないと、その切り口やターゲットでの執筆が可能かどうかの判断ができないため、そのまま企画はボツになってしまうことがほとんど。

 

担当者と話しをすることで、著者の反応を見ながら対応可能な範囲で、その企画がより売れそうな企画にどんどんブラッシュアップされていきます。

そして、話しをしているうちに、あなたの実績や経験から、もっと面白い企画に切り替わることも…。

こういうコトって、会って話しをしないとなかなかそうはならないものです。

 

現に、私も担当者にお会いしたからこそ通せた出版企画というのはたくさんあります。

なかには、ノープランでただ本を書きたいという人とでも、話しをしていくうちに企画としてまとまり、出版されたケースもあります。

そして、逆に会わなかったから、通らなかった企画も多いです。

 

企画以外にも、担当者と会っておいた方がいいメリットがあります。

そのひとつが人柄です。

企画が通れば、その人と仕事を一緒にすることになりますから、仕事をする以上は、互いの信頼関係は不可欠。

 

しかし、会わないと、人となりが分かりませんので、メールや企画書の文面だけでその人の人柄を判断するしかありません。

この方は、「ちゃんと文章を書ける人なのだろうか?」「締め切りは守ってくれるだろうか?」「素直に対応してもらえるだろうか?」と何かと不安は募ります。

そんな中、そっけない文章やお堅い文章だと不愛想とか偉そうとかと捉えられることも…。

その結果、不信感を抱かれてしまい、せっかく企画が通っていたのにも関わらず、信頼できるか分からないということで、ボツになったことありました。

 

会って話しさえしていれば、ほんの少しの時間でも、その不安を払拭できますし、そこにさらなる信頼関係が芽生えれば、より強固な協力を得られることもあります(逆により不安になることもありますが…)。

実際、会って信頼関係が構築できたことで、企画はダメダメでしたが、ゼロから新しい企画を考えていただいたこともありましたから。

 

もしかしたら、わざわざ会いに行くのは面倒に感じるかもしれません。
それでも会いに行く価値は、十二分にありますので、是非、担当者には会うようにしましょう。

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