本を書くのには、著者になる方法とライターになる方法があります。
しかし、著者とライターは全く違う職種です。
当然、求められるスキルも違うので、注意してください。
あ、ただし、ここでいうライターというのは、出版業界内における職種です。
それ以外のライターさんは対象外ですので、ご了承ください。
では、仕切り直して…。
著者は、本を書くことが目的で、文章を書いて生活するという意識はほとんどありません。
そして、著者として本を書く場合には、その人がその本を書く必然性を求められます。
そのため、自分の得意なジャンルを掘り下げて、エッヂを立てなくてはなりません。
一方、ライターの場合、文章を書くことを生業にします。
なので、毎月、仕事の供給を受けなければならないため、ひとつのジャンルを掘り下げることは、自殺行為です。
そのジャンルだけで、毎月、毎月、生活するだけの仕事量を継続的に確保するのは、媒体側でも飽きられてしまいますし、至難の業ですので、求められるのは、どんなネタをお願いしてもすぐにある一定水準の原稿を書けるだけの瞬発的な情報収集能力や適応能力、咀嚼力が必要になります。
他にも、細かく言えば、それぞれに求められるスキルたくさんあります。
あなたが、どういう肩書きで本を書くかは自由ですが、著者とライターというのは、全く別物だということは覚えておいてください。