本を出版するなら、原稿執筆は締切との戦いです。

出版業界の締め切りの厳しさは、尋常ではないことは、この記事 からも分かっていただけると思います。

ところが、締め切りを過ぎ出すと、とたんに音信不通になられる著者さんがいらっしゃいます。

ほとんどの編集者は、スケジュール通りにいかないことは百も承知しておりますので、ある程度の時間的なバッファーは確保しておりますが、それでも心配でヤキモキします。

そして、そのバッファーが無くなるぐらいになると、間に合うのか、間に合わないのかが気になりだし、ヤキモキがイライラに変わっていきます。

しかし、締め切りを過ぎれば、過ぎるほど、だんだん連絡がとれなくなっていき、そして最後には音信不通に…。

いや、締め切りに間に合わなかったのですから、連絡しづらい気持ちは分かります。

それでも原稿を待つ者の身になって欲しいのです。

原稿を待ち続ける者は、後工程のことを気にしながら、原稿を待ちます。

せめて状況が分かれば、安心できるのに…手伝うとか、五月雨で作業を進めるとか、手はあるんです。

でも、それも連絡がついて、話しができてこそです。

状況が把握できない状況で、ただただ原稿を待ち続ける者の気持ちを考えてみてください。

状況が把握できれば、手も打てるんです。

音信不通だけは、本当に勘弁してください。

携帯電話を放置されたら、こっちも必死になって連絡をとろうとします。

そしたら、凄い数の着信履歴が表示されてどんどん出づらくなるじゃないですか。

出づらいかもしれないけど、早い段階で勇気を持って、電話に出てください。

本当にお願いしますよ~。

人の本性が出るのは、締め切りを守れなかった時です。

自分が約束を守れなかった時に、どう太刀振る舞うのかは人間性を問われますよ。