書籍の出版は、多くの著者にとっての夢の一つであり、その夢を実現した後のステップとして、書店での販売が非常に重要となります。

書籍が書店の棚に並ぶことは、多くの読者にその存在を知ってもらう最初のステップとなるのです。

しかし、書店への折衝は、単に書籍を置いてもらうだけではなく、その後のフォローや関係構築の方が非常に大切となります。

 

 

多くの著者は、自らの書籍の宣伝や販売促進のために、書店を訪問することを考えます。

これを「書店まわり」と言うのが一般的です。

しかし、この書店まわりは、ただ訪問するだけではなく、その方法やタイミング、そして訪問の目的をしっかりと考える必要があります。

 

まず、書店を訪問する際には、事前に出版社の営業担当者に連絡を取ることが大切です。

出版社の営業担当者は、すでに書店との信頼関係を築いているため、それを飛び越えて勝手に訪問することはご法度とされております。

また、出版社の営業担当者によるアドバイスやサポートを受けることで、より効果的な書店まわりができるでしょう。

あと、意外にされない著者が多いのですが、突然の訪問は書店側にとっても迷惑となることが多いため、事前にアポイントメントを取ることが望ましいです。

 

次に、書店を訪問する際の話題や内容をしっかりと準備しておきましょう。

書店のスタッフや店長は、その書籍がどれだけの販売ポテンシャルがあるのか、今後、どのような宣伝やプロモーションが行われるのかを知りたいはずです。

そのため、「近日中にテレビ出演を予定している」や「特定の雑誌に掲載される予定である」といった情報を伝えることで、書店側もその書籍を積極的に展開してくれる可能性が高まります。

 

最後に、書店周りの際には、感謝の気持ちを忘れずに伝えることが大切です。

すでにその書籍を取り扱ってくれている書店に対しては、「ありがとうございます」という一言を忘れずに伝えることで、良好な関係を築くことができます。

逆に、まだ取り扱っていない書店に対しては、押し付けがましくならないように、その書籍の魅力や特徴を伝えることで、興味を持ってもらうよう努力しましょう。

決して、グイグイ押し売るような真似はやめてください。

 

書籍の出版と販売は、著者、出版社、そして書店という三者の協力によって成り立っています。

この三者がしっかりと連携し、お互いの役割を理解し合うことで、より多くの読者にその書籍を手に取ってもらうことができるのです。

著者自身が積極的に関わることで、その書籍の販売促進や宣伝活動がより効果的に行われるでしょう。