以前、私がプロデュースしたときの話しです。

その著者さんは、私と知り合うずっと前に出版を目指していたそうです。

そして、友人のつてなどを辿り、出版社に企画を売り込みました。

 

しかし、結果的には、出版の「夢」は叶えることができませんでした。

 

その時に出版社の編集者に言われたのは、「今さら、マーケティングの本は売れない」というひと言でした。

その著者さんは、そのときのその一言がトラウマになり、その後、他の出版社に売り込むことはしなかったとのこと。

 

その時に売り込んだたった一社のたった一人に言われたひと言を、出版業界全体の見解だとだと勝手に思い込んでしまい、その内容での出版を諦めてしまったそうです。

 

 

そんなある時、ふとした縁で、知り合いにご紹介していただき、その著者さんとお会いすることになり、その時の話しを伺いました。

私は、その企画書がどんな企画書だったのか気になり、その時に出版社に見せたという企画書を見せてもらいました。

しかし、企画書を見る限り、とくに問題がありません。

そこで、そのままその出版企画書を預かり、私が他の出版社に売り込みをかけたのです。

 

すると、何と、一社目で出版が決まってしまいました!

 

でも、実は、こんなコトはよくある話しです。

出版企画書に対する評価なんて、出版社ごとに違いますし、編集者ごとにも違います。

もっと言えば、その時の状況や気分などによっても違います。

 

なので、重要なのは、しっかりとした企画書を作ることです。

 

例え、その出版企画書の出来が悪くて断られたのであれば、どこの出版社に持って行ってもその出版企画書が採用されるのは無理だと思いますが、出版企画書さえしっかり作られているのであれば、それはあくまでもその出版社ではニーズが無かったということでしかありません。

他に、その出版企画書のニーズがある出版社に何社でも売り込めばいいんです。

だって、出版社は2000社近くある訳ですから…。

 

こういう出版企画書の出来に対する判断や、どこの出版社がどういうニーズがあるのかという情報は、一般の人にはなかなか分からないと思います。

そんな場合は、弊社のような編集プロダクションに依頼するというのも選択肢に加えておくとよいでしょう。