出版企画にはいろいろな切り口があります。

そして、その切り口はパターン化された流れがあります。

 

なので、その流れを把握して、今がどのタイミングかさえ分かれば、先回りして企画を用意することが可能です。

これができるようになれば、面白いように企画が決まります。

実際、私がたまたま参加した異業種交流会で、たまたま私の横に座ったことで、10分後に出版することが決まったことがありました。

その10分で何が行われたかというと、テーマのヒヤリングで人気のテーマだということが確認でき、アマゾンで今がどのタイミングかを確認し、次にくるであろう切り口で執筆可能かを確認して、その場で出版社の担当に電話をしただけです。

 

テーマがそれぐらい人気だったため、その場で即決。

むしろ、他社に流れないように釘を刺されるほどでした。

 

まぁ、これは、かなりなレアケースではありますが、決まるときは簡単に決まるというのも事実です。

 

 

本が出版されて、その本が売れると、当然ながら、2匹目のドジョウ、3匹目のドジョウが発刊され、すぐに飽和状態になります。

でも、そのテーマの本がそれだけ売れたということは、その読者たちは次は何に興味を持ち、何に悩むのか?

実は、ここに切り口の流れのパターン化のヒントがあります。

 

例えば、投資であれば、まず、新しい投資商品が出ます。

ネットトレード、投資信託、FX、iDeCo、NISA、株主優待、外国株、仮想通貨…とテーマは移り変わった遍歴があります。

でも、実は切り口のパターンは一緒なのです。

最初に出るのは、その投資商品を理解するための入門書。

すると、その投資商品の可能性というか、夢を魅せるために億稼ぐ投資法の本。

ハイリスクハイリターンにビビると、逆に触れるので、手堅く少額を永続的に稼ぐ方法の本が出るんです。

その投資商品でも、ほとんどこの流れです。

 

ということは、あらたな投資商品が出たとき、今が億稼ぐ投資法で盛り上がっているのであれば、先回りして、その投資商品で手堅く少額を永続的に稼ぐ方法の企画を考えればいいということです。

 

これは、ジャンルごとに違いますので、自分が出版したいジャンルがどのような流れになっているか、定点観測をしてチェックしておきましょう。

 

これは、ブランディング的にも同じことが言えます。

 

何かが流行った場合、だれも専門家はおりません。

しかし、流行っているので本は作ります。

最初に出るのは入門書です。

この時に著者になるのは、ほとんどの場合がどんなことでも分かりやすく説明できるライターさんになります。

入門書が浸透すると、ユーザーも次のステージを求めますので、ライターさんによる入門書では物足りなくなり、専門家による応用書が求められるはずです。

何かが流行ったら、先回りして、早々にそのことの専門家として取り組み、ブランディングをすることで、意外と簡単に著者になれ、その著作でさらにブランディングを加速することも可能なのかもしれません。