出版するデビューは、平等ではありません。

いわゆる地域格差というものがあります。

 

つまり、出版デビューを目指すのであれば、都内近郊ではチャンスが溢れておりますが、地方にはそのチャンス自体が少ないように思います。

皆さんも、そう思っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか?

 

 

というのも、出版社のほとんどが東京にあります。

だいたい全体の九割といわれております。

残りの一割も地方とはいえ自費出版や地元のタウン誌などを発行している場合が多く、全国の書店に配本されるような商業出版ではありません。

 

また、出版デビューへの近道でもあると言われている出版業界の人との人脈つくりも、地方にいてはなかなか難しいですよね。

出版業界の人といっても、とくに編集者は地方に出張することはほとんどありませんし、出張したとしても取材をしたらスグに帰京してしまう人がほとんどで取材先の地元民と交流しようという人はほとんどいません(飲み屋さんは別ですが…)。

 

でも、実は地方にいた方が出版しやすいと思います。

というのも、出版をしたいということは、それなりに何か実績があり、その実績を裏付けにして、出版をお考えだと思います(この話しはビジネス書の話しです)。

それって、人口の多い都内近郊ではなく、人口が少ない地方都市で実績をだしたということですから、都内近郊での実績より何倍も凄いことだったりします。

 

ということは、あとはチャンスをどう掴むかだけ。

ただ、編集者と知り合えるセミナーはほとんどありません。

出版プロデューサーのセミナーの開催も都内が多く、あっても大阪、福岡ぐらい。

しかも、せっかくそこで知り合えたとしても、地方の人だと、その後のフォローが雑な扱われ方をするという話しもよく聞きます。

 

理由としては、地方でセミナーを開催しても、参加者が少なく利益にならないこと。

そして、そこで著者候補と知り合えたしても、気軽に打ち合わせなどで呼び出せないなど、煩わしいことが多くなるため、どうしても雑な扱い方をされてしまうのではないかと思います。

 

せっかく、地方都市で実績を挙げているのにもったいないですね。

 

私は、すでに本を書いた著者が多い都内近郊より、まだまだチャンスが恵まれてなかった地方のほうが凄い著者候補や面白い企画が眠っているんです。

また、観光列車に乗るのが好きなので、赤字にならないのであれば、地方都市でも積極的に出向きたいと思っています。

 

実際に、今までも地方の方の出版デビューのサポートもしてきましたし、地方の著者を発掘するプロジェクトも展開してきました。

これからもドンドン地方の方々に出版のチャンスを提供できたらなぁと、思っておりますので、よろしくお願いします。